女性の悩みをまるっと解決する「フェムテック」とは？わかりやすく紹介します！

女性特有の悩みを解決する商品やサービスで話題の「フェムテック」
言葉は聞いたことあるけど、実際なんなの？という方のために、わかりやすく紹介します！

「フェムテック」とは？

フェムテックは、female（女性）とtechnology（テクノロジー）をかけあわせた造語です。
女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品やサービスなどのことを示します。
2013年にドイツのスタートアップ、Clue（クルー）のCEOがフェムテックと提唱しました。

フェムテックの柱となるのは以下の６つのジャンルです。

例えば、海外では、PMSの改善や月経周期の予測をするアプリの利用者が多い。
皆さんの中にも知ってる方が多い生理や妊娠の管理アプリ「ルナルナ」もフェムテックの先駆けサービスです！

その他、妊娠、不妊、更年期など女性のライフステージによって予測されるトラブルを全体的にサポートする。
日本でも月経カップや吸収型ショーツなど生理まわりのアイテムが話題になっていますね！

また、女性のデリケートゾーンのケアの見直しや、今まで男性主体だった避妊方法なども新たな方法が提案されています。

フェムテックに注目する理由

ではなぜフェムテックはこんなにも注目されているのでしょうか？
さまざまな理由がありますが、今回は大きく3つにわけて紹介します。

ＳＮＳで声を上げる女性が増加している

日本のジェンダーギャップ指数が過去最低の153カ国中121位だったことをご存じですか？
各国に比べると、特に政治・経済の分野での女性活躍が遅れているのが現状です。

2018年に発覚した東京医科大学の医学部不正入試問もその一例ですよね。
同大学の医学部入試において、女性の受験生の合格点が、男性のそれより高く設定されていたり、
大学の教員たちに「男性のほうが医者として長く働くだろう」とか「男性のほうが適正が高い」といった
性別の決めつけにより、不正を生み、女性の可能性を摘み取ってしまっていたのです。

しかし近年、#MeToo や #KuToo 運動など多くの女性が声を上げることで、これらの訴えは、世界中に広まりました。
このような動きが後押しとなり、女性が持つ性の課題に取り組み、解決しよう！と
フェムテック分野には注目が集まっています。

女性の活躍の場の広がり

日本でも女性の社会進出を推進する動きが目立ちはじめ、「働き方」や「多様性」など、
性別にかかわらず働きやすい職場や社会の在り方が見直されています。
女性の社会進出が増加した結果、民間企業では女性従業員の約５割が職場で女性特有の悩みがあると訴えています。

時代の変化とともに、そのような悩みを技術で解決する商品やサービスが求められています。

テクノロジーの発展

近年テクノロジーの発展により、私たちの生活の中でそうした技術が活用される機会は増えています。
そんな中、「食×テクノロジー FoodTech」や「人材×テクノロジー HRTech」など、特定の業界と技術を融合して
社会問題を解決する活動が目立ち始めました。

特にフェムテックは、今まで「当たり前」だと思っていた女性の問題に特化しているので
「こんなに快適に過ごせるなんて！」と感動する女性が多く、注目が集まっています。

フェムテックに期待すること

いつの時代も「仕事×育児の両立」は子どもを育てる家庭の大きな課題です。
特にフランスは、半世紀も前から女性が声を上げはじめ社会進出を訴えてきたので
フランスに移住してから、現地の社会制度や手厚い保証にはびっくりすることが多いです。

また、それと同時に、これらの制度や保証は、女性たちひとりひとりの「声」がカタチになったのだなぁと、
しみじみ感じることも多いのです。

日本でも女性ひとりひとりの主張が「タブー視しなくていい」「もっとオープンに話そう！」等
SNSで活発に声がでるようになってきました。フェムテックの普及とともに子どもたちが大人になる頃には

男女性別関係なく、お互いの身体の問題について知識をもちサポートし合える社会を手渡してけたら最高ですよね！